狩矢かりや)” の例文
「なに、警吏やくにんだと?」狩矢かりやが、途端に二、三本、ひゅっと彼の耳のそばを唸って通った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今みると、その木の根にからむ雑草の中に、一本の、真新しい狩矢かりやが突っ立っている。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)