焼畑やきばた)” の例文
焼畑やきばた切替畑きりかえばたはこの外かとは思うが、それにしても米の公称産額はこの通り多く、それだけでも稲の神の恩恵の異常に豊かな土地であったことが察せられる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
妙見みょうけんやしろの縁に腰をかけて話し込んでいるのは老人と若い男です。この両人は別に怪しいものではない、このあたりの山里に住んで、木も伐れば焼畑やきばたも作るという人たちであります。
輸入をしなくとも我邦わがくにの中央山脈には、東は東京のまわりの山々から、西は九州の南のはしまで、いたるところに自然と生えていて、焼畑やきばためるとまっさきに芽を吹くのは茶の木であった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)