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無碍自在
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むげじざい
ふりがな文庫
“
無碍自在
(
むげじざい
)” の例文
無碍自在
(
むげじざい
)
の境にあるからである。己れもなく目に余る敵大軍もない。無我無想のうちに、あるはただ武門の
一魂
(
いっこん
)
、それのみだった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先天的な自然の生命はいみじくも悟得されようが、鶴見が懐抱しているような、
無碍自在
(
むげじざい
)
なる事象界の具体性が実証されているものとはどうしても思われない。譬喩があって象徴がないからである。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
文学は伝記にあらず、記実にあらず、文学者の頭脳は四畳半の古机にもたれながらその理想は天地八荒のうちに
逍遙
(
しょうよう
)
して
無碍自在
(
むげじざい
)
に美趣を求む。羽なくして空に
翔
(
かけ
)
るべし、
鰭
(
ひれ
)
なくして海に潜むべし。
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
碍
漢検準1級
部首:⽯
13画
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“無碍”で始まる語句
無碍
無碍光
無碍弁
無碍天放