焔先ほさき)” の例文
炬火たいまつが積み重ねられた。上から枯れ木が加えられた。焚き火は闇の中に高く焔先ほさきを上げた。人々は、がやがやとそのまわりを囲んだ。犬は遠くからいつまでも吠え止まなかった。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
その焔先ほさきがチラチラする。と、部屋の中のあらゆる物が、それに連れてチラチラする。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)