“烏林”の読み方と例文
読み方割合
うりん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは誰しもむ大不吉にちがいない。間もなく連環の艨艟もうどうはことごとく帆をめぐらしかじを曲げて、烏林うりんの湾口ふかく引っ返してしまった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
烏林うりん赤壁せきへきの両岸とも、岩も焼け、林も焼け、陣所陣所の建物から、糧倉、柵門、馬小屋にいたるまで、眼に映るかぎりは焔々たる火の輪をつないでいた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操が自負満々だった魏の大艦船団が、烏林うりん赤壁せきへきにやぶれて北に帰り、次いでまた、玄徳が荊州を占領したと聞いたとき、彼は何か書き物をしていたが、愕然がくぜん、耳を疑って
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)