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澁紙
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しぶがみ
ふりがな文庫
“
澁紙
(
しぶがみ
)” の例文
新字:
渋紙
澁紙
(
しぶがみ
)
色に
焦
(
や
)
けてさへゐなければ、顏立も尋常ですが、手足と顏の外は、寸地も白い皮膚のない大
刺青
(
ほりもの
)
の持主と後でわかりました。
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
松藏は膝に
双手
(
もろて
)
を置いたまゝ、ボロボロと涙をこぼすのです。日光と土とに荒された、
澁紙
(
しぶがみ
)
色の頬を傳はつて、その涙は胸から膝小僧まで落ちるのです。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
老
(
ふ
)
けてゐるのはその
澁紙
(
しぶがみ
)
色に
焦
(
や
)
けた皮膚のせゐで、實は三十五六をあまり越してゐないかもわかりません。
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處は三疊ばかりの板敷の納戸で、床板には何の變りもありませんが、隅に片寄せた
澁紙
(
しぶがみ
)
をほぐすと、往來や、庭にあつたやうな土が、ザラザラするほど疊込んであります。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
五十前後の鬼が
霍亂
(
くわくらん
)
を患つたやうな惡相の武家、眼も鼻も口も大きい上に、
澁紙
(
しぶがみ
)
色の皮膚、山のやうな兩肩、
身扮
(
みなり
)
も、腰の物も、
代表型
(
テイピカル
)
な
淺黄
(
あさぎ
)
裏のくせに、聲だけは妙に物優しく
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
澁
部首:⽔
15画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“澁紙”で始まる語句
澁紙張
澁紙面