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漲溢
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ちょういつ
ふりがな文庫
“
漲溢
(
ちょういつ
)” の例文
見て居る
中
(
うち
)
に大井川奥の強い力ある山の呼吸が、石炭の煙や汽笛の響に濁り切った都会の空気に
漲溢
(
ちょういつ
)
して、懐しい山肌の匂が体に滲み込んで来るように思われる。
望岳都東京
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
漲溢
(
ちょういつ
)
せる光明である。
曙
(
あけぼの
)
の光に対抗し得る
蝙蝠
(
こうもり
)
は一つもない。どん底から社会を照らすべきである。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
性格はきしり揺らいでいた。他人の眼には、その地震は、その内部の大
漲溢
(
ちょういつ
)
は、少しも見えなかった。クリストフ自身にも、意欲し創造し生存するの力がないことだけしか、見えなかった。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
時とするとパリーの下水道は、あたかも軽視されたナイル川が突然憤ることがあるように、
氾濫
(
はんらん
)
の念を起こすことがあった。きたならしいことではあるが、実際下水道の
漲溢
(
ちょういつ
)
が幾度も起こった。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
漲
漢検1級
部首:⽔
14画
溢
漢検準1級
部首:⽔
13画
“漲”で始まる語句
漲
漲落
漲充
漲流
漲水御嶽