満潮まんちょう)” の例文
旧字:滿潮
このままにうちすてておくと、満潮まんちょうにさらわれて、船が他の岩角にたたきつけられるのは、わかりきったことである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「ちょうどいまが満潮まんちょうだ」と親方はこちらから問いかけもしないのに、わたしのおどろいた顔に答えて言った。
欄干にって下を見ると満潮まんちょう干潮かんちょうか分りませんが、黒い水がかたまってただ動いているように見えます。花川戸はなかわどの方から人力車が一台けて来て橋の上を通りました。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一同はただちにはたを立てた、それらのことがおわってから一同は、ふたたびいかだに集まった、潮はまだ早い、満潮まんちょうは八時半である、それまで待たねばならなかった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)