済時さいじ)” の例文
ただ彼が同僚阿部伊勢守は、涙眼以て答えて曰く、「委細承知つかまつりぬ」と。彼は弘化元年六月二十一日に出で、同二年二月二十二日を以て去る。この人一たび去りて、幕閣また済時さいじの宰相なし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)