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浪々
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なみなみ
ふりがな文庫
“
浪々
(
なみなみ
)” の例文
なるほど、けさ
家
(
うち
)
を出るとき寝台の横に脱ぎすてて行った私の代りの靴が、片っぽだけ
浪々
(
なみなみ
)
と水をたたえている。
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
茶の間では細君がくすくす笑いながら、京焼の安茶碗に番茶を
浪々
(
なみなみ
)
と
注
(
つ
)
いで、アンチモニーの
茶托
(
ちゃたく
)
の上へ載せて
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
津田君が三十匁の
出殻
(
でがら
)
を
浪々
(
なみなみ
)
この安茶碗についでくれた時余は何となく
厭
(
いや
)
な心持がして飲む気がしなくなった。茶碗の底を見ると
狩野法眼
(
かのうほうげん
)
元信流
(
もとのぶりゅう
)
の馬が勢よく
跳
(
は
)
ねている。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
々
3画
“浪々”で始まる語句
浪々々
浪々中
浪々無住