“浅野家”の読み方と例文
旧字:淺野家
読み方割合
あさのけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一行四人は兵衛ひょうえ妹壻いもうとむこ浅野家あさのけの家中にある事を知っていたから、まず文字もじせき瀬戸せとを渡って、中国街道ちゅうごくかいどうをはるばると広島の城下まで上って行った。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
春の生理をみなぎらした川筋の満潮みちしおが、石垣のかきの一つ一つへ、ひたひたと接吻くちづけに似た音をひそめている。鉄砲洲てっぽうず築地つきじ浅野家あさのけの上屋敷は、ぐるりと川に添っていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)