浅葱木綿あさぎもめん)” の例文
あかざの杖を曳きながら幡随院へやって来ると、良石和尚は浅葱木綿あさぎもめんの衣をちゃくし、寂寞じゃくまくとして坐布団の上に坐っている所へ勇齋たり
浅葱木綿あさぎもめんの服を着た、辮子ベンツの長い支那人が一人、——ちょいとこの間に書き添えるが、菊池寛の説によると、私は度々小説の中に、後架とか何とか云うような、下等な言葉を使うそうである。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)