流亡りゅうぼう)” の例文
流亡りゅうぼうの将士に対して、実に鄭重ていちょうな礼であったから、呂布もさすがに恐縮して、玄徳が車から出るのを見ると、あわてて駒をおり
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「呉の如きは、一水の長江にたのむ保守国のみ。流亡りゅうぼうこれ事としている玄徳の如きはなおさらいうに足らない」
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北宋は亡び、金の南宋となって、年号も建炎二年とあらたまったが、おたがいが流亡りゅうぼうしてからでも、考えてみろ、まだ一年と少しか経っていやしないじゃないか。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流亡りゅうぼうの敗将が、何の功によって、今日このような礼遇をいただくのでしょうか。あまりな過分です」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)