“治郎右衛門（じろうえもん）” の例文
捨去るわけにもなるまい。それも妻として不足な女ならまた、考えようじゃが、血すじも正しい。しかも聞けば江戸表の小野治郎右衛門（じろうえもん）忠明の姪（めい）じゃということではないか
宮本武蔵：08 円明の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
「生憎（あいにく）と……もう柳生家があるし……小野治郎右衛門（じろうえもん）という人も近頃、御推挙されましたぜ」
宮本武蔵：06 空の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
それから、江戸の街々の変りようだとか、小野治郎右衛門（じろうえもん）が失踪（しっそう）のうわさだとか。
宮本武蔵：08 円明の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
小野治郎右衛門（じろうえもん）が手塩にかけた門下中でも、前記の亀井、根来、伊藤などと共に、皀莢坂（さいかちざか）の驍将（ぎょうしょう）といわれている一人でもあるし、——小次郎がどんじき屋の障子に不遜（ふそん）な文句を書いて
宮本武蔵：07 二天の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
小野治郎右衛門（じろうえもん）忠明（ただあき）とかえたのである。
宮本武蔵：07 二天の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)