沢山どっさり)” の例文
旧字:澤山
文「あの清水の旦那が金を沢山どっさり春見屋へ預けたと仰しゃるから、それはとんだ処へ、いえなにどうも誠にどうもねえ」
近いうちに大暴風雨おおあらしがあるって、あの茂太郎がそう言いました、大暴風雨のある前には、蛇が沢山どっさり樹の上へのぼるんだそうですがね、本当でしょうか知ら、まあ、お気をつけなさいまし
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もう堪え切れなくッて、沢山どっさり水を飲みました。私、泳げますようになってから、潜っていて、水を飲みましたのは、これでたった二度なんです。ですから、あの、水を飲みましたからこんなですよ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
 きっとお土産を沢山どっさり抱えて来るに違いないわ。
旅人 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
う云う訳かと彼方あちらで聞きましたら、累が殺された所で、與右衞門よえもんが鎌で殺したのだと申しますが、それはうそだと云う事、全くは麁朶そだ沢山どっさり脊負しょわして置いて、累を突飛ばし
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)