沙翁シェクスピア)” の例文
しかし、さすがは作者の沙翁シェクスピア、実は褒美は幕の外からハムレットに与えるようになっています。何かというと、見物の深い同情です。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
沙翁シェクスピアは女を評してもろきは汝が名なりと云った。脆きが中に我を通すあがれる恋は、かしぎたる飯の柔らかきに御影みかげの砂を振り敷いて、心を許す奥歯をがりがりと寒からしむ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そう云う議論をすれば、沙翁シェクスピアの戯曲だって、通俗戯曲だと云うことになるじゃありませんか。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
昔の人で逢ってみたいと思うのは沙翁シェクスピアとヴェラスケスです。
エレオノラ・デュウゼ (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)