池鯉鮒ちりう)” の例文
……岡崎までもう三里という池鯉鮒ちりうの駅へ着いたとき、彼はその近くに名高い「八橋やつはしの古蹟」という名所があるのを思いだした。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一度は藤川から出発し岡崎で藤吉郎の矢矧やはぎの橋を見物し、池鯉鮒ちりうの町はずれに在る八つ橋の古趾を探ねようというのであった。大根の花もさやになっている時分であった。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
閑話休題、十五日には前軍池鯉鮒ちりうに、十七日、鳴海に来って村々に火を放った。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)