“池塘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちとう80.0%
つつみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝二人は暁霧の中に池塘ちとうに来ったが、倶に近視眼なので眼前に人影あるを知らず水烟散ずるの後始めて顔を見合せ、互にその遅速を争ったが遂に決するところがなかったという。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たちまちにして池塘ちとう芳草の好時節となるは決して疑うべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
雑餉隈ざつしよのくま池塘つつみに映るゆか高き屋裏やうらに赤き金魚鉢見ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
菱生ふる広き池塘つつみの中道は雨通らせて後照あとでり暑し
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)