水夫ふなのり)” の例文
「あの太陽の色を御覧なさい。」博士は夫人の言葉も耳にらぬらしく、水夫ふなのりのやうに両手を洋袴づぼんの隠しに突込みながら言つた。
しかし御朱印船宗室丸は、コマ皇子の駒太郎や、頭領赤格子九郎右衛門や、五十余名の水夫ふなのりを載せて、船脚軽く堂々と柬埔寨国へ進んだのであった。
赤格子九郎右衛門 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)