氣辛きづら)” の例文
新字:気辛
わたしはつまらないけ事に昂奮する細君の顏や樣子を見てゐるのも氣辛きづらいし、湧き返るやうな場内一帶の騷しさにも堪へられなくなつて、そのまゝふらりと人込ひとごみにまぎれて門を出て
畦道 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)