“毛詩(もうし)” の例文
成善は四月二十二日に再び竹逕の門に入(い)ったが、竹逕は前年に会陰(えいん)に膿瘍(のうよう)を発したために、やや衰弱していた。成善は久しぶりにその『易(えき)』や『毛詩(もうし)』を講ずるのを聴(き)いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
晩年家にあって『毛詩(もうし)』の講義をなし、また神波即山の依頼に応じて本郷竜岡町なるその詩社に赴いて講義をなしたが早口で声が低いところから聴講の書生には少しも喜ばれなかったという。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)