毛条けすぢ)” の例文
母親は、静かにわが子の青白い頬から解けかゝった頸のあたりにふるへてる毛条けすぢを見ながら言った。併し、それは反って自分の心に向って、あまりに多い煩悩の心を押へるやうに考へられた。
青白き夢 (新字旧仮名) / 素木しづ(著)