比治山ひじやま)” の例文
這い出して逃げのびた生徒は四五名にすぎず、他は全部、最初の一撃で駄目になっていた。彼は四五名と一緒に比治山ひじやまに逃げ、途中で白い液体を吐いた。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)
比治山ひじやまのかげで
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
……バスは比治山ひじやまの上でとまり、そこから市内は一目に見渡せた。すぐくさむらのなかを雑嚢ざつのうをかけた浮浪児がごそごそしている。それが彼の眼には異様におもえた。それからバスは瓦斯ガス会社の前で停った。
永遠のみどり (新字新仮名) / 原民喜(著)