毋大虫ぶだいちゅう)” の例文
賭場でない別室では、鄒淵すうえん鄒潤すうじゅんを上座に、そして孫新が取りもち役で、さけみ交わして飲んでいたが、毋大虫ぶだいちゅうの顔を見るなり孫新が
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かなえが沸くなどという形容も充分ではない。同時に奥の方からは毋大虫ぶだいちゅうおばさん、孫立そんりゅうの妻、そして、楽和がくわそのほかも馳せ集まる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのあいだに、孫立そんりゅう一味は城郭中の通路、隠し道、奥との連絡、すべてのさぐりを遂げていた。毋大虫ぶだいちゅうのおばさん、孫立の妻も、ひそと心得顔である。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)