“此校”の読み方と例文
読み方割合
ここ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから此校ここに二年ばかりおって、大学に入って、大分御無沙汰をして、それから外国に行きまして、外国から帰って来て、此校ここへ這入った。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うわさに聞くと、此校ここでは西洋人を教師にやとって、絵や彫刻を修業しているのだということ、絵は油絵であり、彫刻は西洋彫刻をやっているのだという評判……そういう話を聞くと
此校ここを出て、大学を出て、諸方を迂路うろついている時に教えたのが、此処ここにいる速水君であります。速水君を教える時分は熊本で教員生活をしておった時で漂泊生ひょうはくせいでありました。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)