歐羅巴ヨオロツパ)” の例文
新字:欧羅巴
快活な風でよく話を仕懸ける人である。ウラルを越えていよいよ歐羅巴ヨオロツパへ入つた。山の色も草木の色も目に見えて濃い色彩を帶びて來た。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
歐羅巴ヨオロツパの平和はタルラン、メツテルニヒが手にのみ握られたりしにあらず。拿破崙ナポレオンが戰略、ブリユツヘルが兵威こそ大勢を左右することを得つるなれ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
歐羅巴ヨオロツパに都會多しと雖、古羅馬のピアツツア、デル、ポヽロほど晴やかなるはあらじ。〕我は熱き頬を獅子の口に押し當て、水を頭に被りぬ。衣やうるほはん、髮や亂れん、とドメニカは氣遣ひぬ。
それを Livius Andronicus などの力で文語として、それを編成して、そこで拉甸語と云ふものが段々に歐羅巴ヨオロツパ全體にまで行はれるやうになつたと論じて居ります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)