樹乳ちち)” の例文
木の裂け目から白い樹乳ちちがながれた、母の乳を思いだしたか、じっと目を注いでいた。母のいない故郷は、山も河もたださびしかった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)