樊山はんざん)” の例文
大江の水は、素絹そけんを引いたように、月光にかすんでいた。——南は遠く呉の柴桑山さいそうざんから樊山はんざんをのぞみ、北に烏林うりんの峰、西の夏口かこうの入江までが、杯の中にあるような心地だった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)