榎御殿えのきごてん)” の例文
この大邸宅は、付近で榎御殿えのきごてんと呼ばれていたが、そこの主人公は戦後擡頭たいとうした製薬会社の社長で、まだ四十そこそこの毛利幾造という億万長者であった。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)