桑港そうこう)” の例文
費府ひふは、桑港そうこうに次で市政の紊乱びんらんせる所であった、ぜソウなったかというに、費府はクエーカー宗の人々の建てた市で、クエーカー宗ではおのれをただしくすということに重きを置くものだから
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
武男は昨年の夏初め、新婚間もなく遠洋航海にで、秋は帰るべかりしに、桑港そうこうに着きける時、器械に修覆を要すべき事の起こりて、それがために帰期を誤り、旧臘きゅうろう押しつまりて帰朝しつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)