根場ねんば)” の例文
小さいながらに深く湛へてゐるこの湖の縁を歩きつくした所に根場ねんばといふ小さな部落があつた。所の祭礼らしく、十軒そこそこの小村に幟が立てられ、太鼓の音が響いてゐた。
木枯紀行 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
舟を見捨てて一丁ほど桑畠の間を歩いて行くと根場ねんばといふ村である。
湖水めぐり (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)