栃木峠とちのきとうげ)” の例文
名にし栃木峠とちのきとうげよ! ふもとから一日がかり、のぼるに従ひ、はじめは谷に其のこずえ、やがては崖に枝組違くみちがへ、次第に峠に近づくほど、左右から空を包むで、一時ひとしきりみち真暗まっくらよると成つた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)