“柴山潟”の読み方と例文
読み方割合
しばやまがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小字時代の片山津は、片側が薬師山やくしやま、今一方の片側は、柴山潟しばやまがたという湖にはさまれた、一本道の村落であった。私の家は、呉服雑貨店をやっていて、湖側にあった。
私の生まれた家 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
半ば西洋づくりのかまえは、日本間が二室ふたまで、四角な縁が、名にしおうここの名所、三湖の雄なる柴山潟しばやまがたを見晴しの露台のあつらえゆえ、硝子戸がらすどと二重を隔ててはいるけれど、霜置く月の冷たさが
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
柴山潟しばやまがたという湖のほとりにあって、私の子供のころは、まだ淋しい湖畔の小さい温泉地であった。
私のふるさと (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)