枕電灯ベッドランプ)” の例文
桃色の覆いをかけた枕電灯ベッドランプがなまめかしく寝台を浮きあがらせていた。葵が部屋の真ん中に立っていた。もう、悲しくも恐ろしくもなかった。生きるためには肉体の汚濁ぐらいはもののかずではない。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)