“杳窕”の読み方と例文
読み方割合
ようちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二千年の昔から不意に呼び出された影の、恋々れんれんと遠のくあとを追うて、小野さんの心は杳窕ようちょうの境にいざなわれて、二千年のかなたに引き寄せらるる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とにかく「爺さん」の誕生も、かくて杳窕ようちょうたる時の霞の奥にあることが想像されるのである。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)