東武とうぶ)” の例文
朝またまた時雨しぐれす。思ひがけなく東武とうぶ其角きかく来る。(中略)すぐに病床にまゐりて、皮骨ひこつ連立れんりつしたまひたる体を見まゐらせて、且愁ひ、且悦ぶ。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「はくらん病が買ひ候はん」も手厳てきびしいには違ひない。が、「東武とうぶの会に盆を釈教しやくけうとせず、嵐雪らんせつ是を難ず。翁曰、盆を釈教とせば正月は神祇しんぎなるかとなり。」
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)