杓子定規しやくしぢやうぎ)” の例文
商人は客に来てほしくても、つまらん統制つて奴が、杓子定規しやくしぢやうぎでね。えらい不景気が来さうですな
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
われもとより善詩人は即好判者なりといふものならねど、自ら經營の難きを知るものは、みだり杓子定規しやくしぢやうぎうち振りて、枘鑿ぜいさくその形をことにして、相容あひいれざるやうなる言をばいかゞ出さむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)