李張りちょう)” の例文
慕華館ぼかかんで終日日課の弓を引いていた李張りちょうと云う武科志願の秀才は、このとき弓と矢を肩にして己の家へ帰っていたが、きれいな轎が来るので見るともなしに眼をあげた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)