本地ほんじ)” の例文
これまではいわゆる両部混同で何の神社でも御神体は幣帛へいはくを前に、その後ろには必ず仏像を安置し、天照皇大神は本地ほんじ大日如来だいにちにょらい八幡大明神はちまんだいみょうじんは本地阿弥陀あみだ如来
源氏の君も何かの垂跡すいじゃくであって、その本地ほんじが探られ得るのでないかという気もする。とにかく物語という名称には文字のなかった時代のもの語りの古い観念が残っているのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)