“末法”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつぽふ60.0%
まっぽう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも末法まつぽふの世の中に、そんな美人のゐる筈はないから、結局平中の一生は、不幸に終るより仕方がない。その点では君や僕の方が、遙かに仕合せだと云ふものさ。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『いよいよ末法まつぽふですかね』
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
酒は末法まっぽう時代の濫用妄用が起こる以前、飲むべき者に必ず飲ましめるのが一つの式であり、勧酒の歌はすなわち作業歌の一種であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そうして仏様の時代を正法しょうほう像法ぞうほう末法まっぽうの三つに分けます。正法と申しますのは仏の教えが最も純粋に行なわれる時代で、像法は大体それに似通った時代です。
最終戦争論 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)