“木像蟹”の読み方と例文
読み方割合
もくぞうがに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その姿を、無作法に眼で撫で廻しながら、人足たちは木像蟹もくぞうがにのような腕をんで近づいて来た。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木像蟹もくぞうがにが庭の流れで小蟹と遊んでいるわえとホホ笑まれたぞ。なかなか、きさまも風流だな」
家中では木像蟹もくぞうがにとアダ名があり、他家の御執事とは型ちがいで、いたって不行儀なほうである。それにこのごろ奥歯かどこか、歯を病んでいるらしく、片方のアゴが少しふくれている。