月桂樹ローレル)” の例文
この桶中哲人ようちゆうてつじんを思慕する事はなはだ深く、一日彼を緑したゝる月桂樹ローレルの下蔭に訪ふや、暖かき日光を浴びて桶中に胡坐こざし、彼は正にその襤褸らんるを取りひろげて半風子しらみ指端したんに捻りつゝありき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)