暢気坊のんきぼう)” の例文
お捜しなさい。こいつもまた、医術はうまいが、呑ン兵で助平で暢気坊のんきぼうときているフラフラ医者。いつも家にいるとは限りませんでね
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暢気坊のんきぼうのように取れるし、また信心のために巡礼というようなものとすると、手に種々いろいろなものを持っているとか子供をれているとかして
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
風々来々の暢気坊のんきぼう、世事一切に気にかかることも無いのだが雨の日、風の日、そなたの事だけは、妙に思い出されてならなんだ——もしや、若気のいたりで、力及ばずと知りながら
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)