普仏ふふつ)” の例文
有名な「子守唄こもりうた」は三十五歳の時の作。一八七〇年から七一年にわたる普仏ふふつ戦争の時には愛国の血に燃えて雄大な合唱曲「凱旋がいせんの歌」を作った。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
モウパッサンが普仏ふふつ戦争を題材にした一篇の読みだしは、「巴里パリイは包囲されて飢えつつもだえている。屋根の上に雀も少くなり、下水のごみも少くなった。」
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを独乙勢力の増進に必要な条件、即ち西方発展策に応用したのが即ち普仏ふふつ戦争なのである。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一八七〇年普仏ふふつの戦争後、ゲルマン帝国の運動を見よ。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
大将「これは普仏ふふつ戦争じゃ、」
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)