春田居士しゅんでんこじ)” の例文
義兄に当たる春田居士しゅんでんこじが夕涼みの縁台で晩酌ばんしゃくに親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談をして聞かせるのを楽しみとしていた。
思い出草 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
三人の兄弟のだれと思い比べてみても、どこか世間をはなれたような飄逸ひょういつなところのある点でいちばん父の春田居士しゅんでんこじ風貌ふうぼうを伝えていたのではないかと私には思われる。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
郷里の親戚しんせきや知人の家へ行けば、今でも春田のかいた四君子や山水の絵のふすま屏風びょうぶが見られる。私はそれを見るたびに、楊枝ようじをかみながら絵絹に対している春田居士しゅんでんこじを思い浮かべる。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そういう方面の春田居士しゅんでんこじは私の頭にほとんど残っていない。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)