昆布巻こんぶまき)” の例文
旧字:昆布卷
布団で昆布巻こんぶまきにされた上、丁寧に猿轡さるぐつわまで噛まされたガラッ八が、階子はしごの下まで転げて来て、情けない眼を光らしているではありませんか。
「おたべよ」と突慳貪つっけんどんにいって、少し身を退き、立ったまま流しめに二人の方を見おろしていた。皿の中にはうまそうな昆布巻こんぶまきや、たつくりや、まだ何かが一ぱいあった。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)