“早手”の読み方と例文
読み方割合
はやて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海の方からして、真黒な雲が出て来たと思うと、早手はやての風が吹起って、川浪も立てば、穂波も立ち、見る見る昼も夜の如く暗くなって、大夕立、大雷鳴かみなり
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
朝まだき、伊太夫の大船が、竹生島の前に船がかりしてまだ動かない先に、一隻の早手はやてがありまして、これは東の方から真一文字に朝霧を破って走りついて来ました。
恐らくこれは早手はやてともいう可きもので、長いように思ったが、時間は三、四十分に過ぎなかったであろう。雨燕も真物であったか否か不明である、唯雨中に出現したのでそう書いたものに過ぎない。
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)