“日傭人（ひようとり）” の例文
丁度昔、彼が玄武門で戦争したり、夢の中で賭博をしたりした、憐れな、見すぼらしい日傭人（ひようとり）の支那傭兵と同じように、そっくりの様子をして。
日清戦争異聞：（原田重吉の夢） (新字新仮名) ／ 萩原朔太郎(著)
丁度その時、辮髪の支那兵たちは、物悲しく憂鬱な姿をしながら、地面に趺坐（ふざ）して閑雅な支那の賭博（ばくち）をしていた。しがない日傭人（ひようとり）の兵隊たちは、戦争よりも飢餓を恐れて、獣のように悲しんでいた。
日清戦争異聞：（原田重吉の夢） (新字新仮名) ／ 萩原朔太郎(著)
私は日傭人（ひようとり）のやうに歩いてゐる
蝶を夢む (旧字旧仮名) ／ 萩原朔太郎(著)
私は日傭人（ひようとり）のやうに歩いてゐる
青猫 (旧字旧仮名) ／ 萩原朔太郎(著)
私は日傭人（ひようとり）のやうに歩いてゐる
定本青猫：01 定本青猫 (旧字旧仮名) ／ 萩原朔太郎(著)