旅上衣たびうわぎ)” の例文
女は、もうほこりっぽい手拭も、旅上衣たびうわぎも脱いで、明らさまにほほ笑んでいた。これは正しく花世ではない。富武五百之進いおのしんの娘の花世とはまったくべつな女性だった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)