“五百之進”の読み方と例文
読み方割合
いおのしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中へ旅から戻ってきた五百之進いおのしんであった。屋内の有様に、さっと顔いろを変えて、そう叫びながら、奥へ、駈け込んで来た。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい、ご吹聴ふいちょうはいたしませぬ。左様でございましたか……あのお方が、御書院番、富武五百之進いおのしん殿のお嬢様でございまするか、ウーム……」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五百之進いおのしん殿! 定めし貴殿の霊はご無念であろう。現世げんせに、心残りなことでござろう。したが、世に、永らえて生き老いることも、辛うござる
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)